イエスはなぜわがままなのか (アスキー新書 67)

聖書のイエスが大酒飲みで大食漢で気に入らないことがあると、すぐ超能力(というか奇跡というべきか)使って周囲に当たり散らしたりと一般的な日本人のイメージとかけ離れた記述があるのはなぜなのか。
・・・というタイトルなんですが、よく読むと(自分が期待したような)その答えはあんましのってないんですよねこの本。
確かに当時のユダヤ教のあり方がそういうもんだったからとか、歴史的な内容に対しての解説があるんですが、大前提でキリスト教信者によるというのがあるんで、最後は解釈が信仰と結びついた回答と著者の信仰に対する受け止め方になっちゃうんですよ。
いやキリスト教の信仰のあり方とか、矛盾(のように他者からは見えるの)をどう自身の内面で解消するのかってのは非常に面白いところなんですけど、聖書の歴史的な解釈・位置づけとかと実際に存在したイエスという男が聖書上でどう位置づけられていったのかという個人的な興味にはあんまし合わなかった本でした。

イエスはなぜわがままなのか (アスキー新書 67)

イエスはなぜわがままなのか (アスキー新書 67)