戦後のドイツ社会におけるユダヤ人の扱いについて。
気になったトピックとしては・・・。
・差別の反動でユダヤ人という扱いをしなくなったので、ユダヤ人というくくりが曖昧になってしまった。
・ナチスの反動からユダヤ人およびその支持・擁護勢力は左派が多くなるんだけど、イスラエルが台頭してくる。
60年代の世界的な反体制ムーブメントの中でドイツの学生(ユダヤ人含む)も左派運動するわけだが、その中でパレスチナ支持というファクターが出てきてユダヤ人ということと矛盾してしまう。
・ユダヤ人に対する賠償機構が設立されたが、そこを監視する人がユダヤ人にもドイツ人にもおらず(そもそもしっかり監督するなんて言えない空気なんだけど)トップに座ったユダヤ人が横領しちゃう。
でもがっちり責任追及する勇気は誰にもなくて、うやむやで終わっちゃうとか。
色々興味深いので買おっかなー。
- 作者: 武井彩佳
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