イラクりょこう日記―家族ですごした「戦場」の夏休み

イラクに子連れで旅行するという一見無謀な親子の旅行記。
テロや米軍の死傷者のニュースばっかりで危険だらけに見えるけど、米軍を避けてれば意外と安全だよ。
東京だって毎日自動車事故で何人も死傷してるのに、イラクで一人が倒れてるのをこの世の地獄みたいに報道するのはどうよとか結構面白い内容。
あとこの人自衛隊がどうとか米軍がどうとか政治面には極力踏み込まないように書いててそこも他の本にはあんまりない一面かな。
例えば米軍にカメラ向けてて殺されたジャーナリストに対して、ヨーロッパ諸国が米軍に文句言ってるけど望遠レンズ向けたやつがバカとか言ってる。
一方でフリーの記者しかいないくせに偉そうに情勢分析する日本の大手マスコミも叩いてるし。
それからアメリカの正義の鉄槌がどうとか自衛隊派遣をすべきとかも言わない、かといって侵略されたイラクの権利がとも言わない。
毎日命狙われる駐留軍もそりゃ大変だろうし、国がぶっ壊れたイラクの人も大変だよね。
でもどこもかしこも銃撃戦やったり爆弾設置してあるわけじゃないし、色々大変だけどみんな普通に生活してるし、その中を旅してきました。
それだけの話しって本です。

イラクりょこう日記―家族ですごした「戦場」の夏休み

イラクりょこう日記―家族ですごした「戦場」の夏休み